歴史修正主義者・差別主義者の杉田水脈氏のパリ講演に断固として抗議する。

歴史修正主義者・差別主義者の杉田水脈氏のパリ講演に断固として抗議する。

開始日
2019年8月23日
署名の宛先
パリ国際大学都市日本館館長
このオンライン署名は終了しました
10,883人の賛同者が集まりました

この署名で変えたいこと

署名の発信者 歴史修正主義者・差別主義者の杉田水脈氏のパリ講演に断固として抗議する有志

杉田水脈議員は自己の公式ブログで8月31日、講演の場所を変更する旨の文章を掲載しました。(https://ameblo.jp/miosugita-blog/entry-12516469598.html

 8月23日深夜(日本語版)、25日(フランス語版)に始めたこの署名運動に、8日間で11000筆がフランス内外で集まりました。皆さまのご支援を受け、国際大学都市日本館で講演は行われないことになりました。従って、これで、署名を終了させていただきます。9月8日に予定されていた日本館前抗議行動は行いません。ご協力、本当にありがとうございました。

 杉田氏は場所変更を告げる文章の中で根拠を示さずに、自分は歴史修正主義者でも差別主義者でもないと主張していますが、この抗議声明文の中に彼女の発言の例が明記されています。また、抗議運動が安全を脅かす行動を促し、言論・政治活動を抹殺しようとする行為だという論理が展開されていますが、民主主義の理念に基づいた署名運動は市民が持つ当然の権利です。

 私たちは今後とも、歴史修正主義・ネガショニスムや差別主義、民主主義を履き違えた不寛容を促す発言や行動に断固として反対し、連帯していく所存であることを表明します。


杉田水脈氏のパリ講演に断固として抗議する有志

    歴史修正主義者・差別主義者の杉田水脈氏のパリ講演に断固として抗議する。

 

パリ国際大学都市日本館館長様

    来る9月8日(日曜)、国際大学都市の日本館で自民党衆議院議員、杉田水脈氏が「憲法改正について」と題する講演を行うと知り、在仏の多くの市民が大きな衝撃を受けています。

 杉田氏は過去に何度も問題発言を重ねてきた人物です。以下に挙げるこれまでの彼女の歴史修正主義、性差別・LGBT差別主義、戦前の国家・家族観に根ざした軍国主義、反民主主義的発言に鑑みて、第一次世界大戦後に平和の推進と、若者たちの国際的な相互理解と交流、文化の共栄を目指して設立されたパリ国際大学都市に属する日本館で、この人物の講演を行うことは、大学都市の理念とまったく相容れない行為であり、フランス共和国の理念にも反する催しだと考えます。日本では法制化されていませんが、フランスにおいてはホロコースト否定など歴史修正主義、ヘイトスピーチは軽犯罪の対象になります。また、日本と韓国の関係が急激に悪化している現在、中国や韓国に対するヘイト・スピーチを繰り返すこの議員を、学芸を促進し楽しむ開放的で寛容な場所の象徴である国際大学都市に迎えること自体、理解に苦しみます。アジアの近隣国出身の人々から挑発行為だと受け取られるでしょう。どのような経緯で日本館が、ネトウヨのアイドルとされる杉田水脈氏に講演の場を提供することになったのでしょうか。

 この講演の開催について、私たちは断固として抗議し、日本館と国際大学都市に対処を求めます。

 納得できる回答が得られなかった場合、当日は有志で会場に赴き、非暴力の抗議行動を行う予定です。また、フランスの様々な分野(学術界、プレス、市民運動)にもこの極右の差別主義者による講演について告知し、二度とこのような事態が公益を認められた機関で起きないよう、訴えていきます。


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杉田氏の問題発言の要約。

・「慰安婦は売春婦、当時合法だった」:日本軍「慰安婦」に関する史実を否定・矮小化する数々の発言は、最近封切られた日系アメリカ人監督の映画『主戦場』で、ことごとく論破されている。川添恵子との対談本『「歴史戦」はオンナの闘い』(PHP研究所)の中で、戦時性暴力の廃絶と平和を願って作られた慰安婦記念像(少女像)について、「立ったたびに一つひとつ爆破すればいい」とテロを誘導するような言葉さえ述べている。

・LGBTに対する差別発言:2018年7月、雑誌「新潮45 」で杉田氏が投稿した論文中、「LGBTは生産性がない」はとりわけ、その優生思想とLGBTを「障害」と見る思考が厳しい批判と抗議運動を生んだ。海外にも大きく報道された(ル・モンド紙参照:

https://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2018/07/30/au-japon-la-communaute-lgbt-se-mobilise-contre-le-discours-de-haine-d-une-deputee_5337375_3216.html

・薬物レイプ被害者の伊藤詩織氏を中傷する発言:2018年6月の伊藤詩織さん事件を扱ったBBCのドキュメンタリーの中で、「明らかに女として落ち度がありますよね」「(彼女が)ああいう嘘の主張をしたがために(...)男性側が被害を受ける」と言っている。

・「男女平等は絶対に実現しえない反道徳の妄想」(2014年)などの女性蔑視観。

・「南京虐殺はなかった」:2014年4月、極右(日本維新)議員の時代に衆議院内閣委員会の政府への質問で、「南京虐殺がありませんでしたという事実をどうして反論しないんですか?」と質問。2017年11月4日のツイートでも「南京虐殺が捏造である」と言っている。南京虐殺がなかったとする歴史修正主義者の会が催す講演会に出たり、同じく歴史修正主義者の自民党の原田議員などと対談(2018年2月号「ジャパニズム」(青林堂)など、頻繁に発言。

・ホロコーストを否定するナチス礼賛者、高須克弥整形外科医を応援している。

 

    第一次集計8月27日

    第二次集計    未定

    歴史修正主義者・差別主義者の杉田水脈氏のパリ講演に断固として抗議する有志  

飛幡祐規 文筆家・翻訳家

杉田くるみ 
元フランス国立科学研究センター・フェロー研究員 

コリン・コバヤシ
著述業

小森浩子

神谷真美

辻俊子

藤原かすみ

ジュフロワ波嵯栄・総子

竹内竜摩

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意思決定者(宛先)

  • パリ国際大学都市日本館館長